
コロナ禍で太った子どももやせた子どもも増えた
コロナ禍で太った子どももやせた子どもも増えた
文部科学省の学校保健統計(令和2年)では毎年、発育状態として平均体重とともに、肥満傾向児(肥満度20%以上)と痩身傾向児(肥満度−20%以下)の調査も行っています。社会状況や経済状況によって、どのような変化があったのかが如実に現れるのが子どもの肥満と痩身の傾向ですが、これまでは年による大きな変化はありませんでした。それだけ令和元年の調査時点では影響を与えるような出来事はなかったということです。
ところが、令和2年の新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、学校は一斉休校になり、コロナ禍での経済的な低迷の影響もあって、急激な変化が起こりました。
令和2年に調査した結果では、肥満傾向児は男子では11歳で前年の11.11%から13.31%に、14歳で前年の8.96%から10.94%に大きく増えています。女子では11歳で前年の8.84%から9.36%に、14歳で前年の7.37%から8.29%に、やはり大きく増えています。
痩身傾向児は男子では11歳で前年の3.25%から3.45%に、14歳で前年の2.40%から3.24%に大きく増えています。女子では11歳で前年の2.67%から2.87%に、14歳で前年の2.59%から2.79%に、こちらも増えています。
これほどの短期間での変化は、昭和23年に調査が始まってから初めてのことです。また、肥満傾向児と痩身傾向児が同時に増えるということも、これまではなかったことです。
コロナ禍で太った子どもは外出自粛によって運動の時間や歩く機会が大きく減り、家庭にいる時間が長くなったことによる食べすぎが影響していると考えられています。
やせた子どもは親の経済的な理由によって食べる量が減ったのが大きく影響していると考えられています。コロナ禍で収入が減った人がいる一方で、逆に収入が増えた人がいるのも事実で、経済的な格差が栄養の格差にもつながってきています。
食べる量が減った子どもたちにコノヒトカンが届けられて、栄養補給の手助けになることを願うと同時に、大切なお茶碗一杯で食べすぎで太った子どもたちにはコノヒトカンをきっかけにして、食を見直して、食生活をリセットする機会になることも願っています。